日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
0-IIb型小胃印環細胞癌術後に異時・異所性再発をきたした0-IIb型微小胃印環細胞癌の1例
馬場 洋一郎向 克巳齋藤 知規磯野 功明田中 宏樹岡野 宏佐瀬 友博松崎 晋平村田 哲也渡辺 玄
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2014 年 111 巻 1 号 p. 98-104

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抄録

53歳女性.上部内視鏡検査にて,7年前に0-IIb型胃小印環細胞癌を,今回は0-IIb型微小胃印環細胞癌を指摘され,幽門側胃切除術と内視鏡的粘膜下層切開剥離術が施行された.病理組織学的にいずれも脈管侵襲(-)の粘膜内病変であった.今回,内視鏡的に指摘困難とされる0-IIb型小・微小印環細胞癌を異時・異所性に同一症例で指摘した.本症例は,これらの病変の再発の可能性と,病変所見を把握した上での術後内視鏡観察の重要性を示した.

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© 2014 (一財) 日本消化器病学会
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